不幸な少女アンソロジー『シンデレラストーリーズ』に参加します

 お久しぶりです。
跳世ひつじの名前になりますが、1年ぶりくらいに小説を書きました。
八束さん主催の不幸な少女アンソロジー『シンデレラストーリーズ』です。

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▼テーマ
①不幸な少女が主人公であること
②シンデレラストーリー(※)であること
※童話「シンデレラ」の主人公のように、有名ではない女性が、見違えるほどの成長や幸福を手にする成功物語

▼収録作(作者名五十音順)
双花嫁神馬華燭/No37304
ティアラ/オカワダアキナ
揺籃のヴィオレタ/梶つかさ
うつほさまの花嫁/千鳥すいほ
イタい死体、燃えたら灰/トウフ
本身 Benshen/跳世ひつじ
恋忘れの薬はない/凪帆
それはきっと恋だった/捺
閻魔が町にやってきた/宮崎笑子
シンデレラは悪霊と踊る/八束
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ということで、10名の作家による10作のシンデレラストーリーが収録された文芸アンソロジーです。
作者とタイトル情報はすでに公開されていますが、収録順はまだひみつ!のようですよ。
そしてリンク飛んでいただけるとわかるのですが、

装画はあるびのさん、デザインは春也さん、口絵はせんさん。

というとってもとっても豪華な!やつです!
あるびのさんの描かれたプリンセスに春也さんがキラキラの魔法をかけて、すごいです。

せんさんの口絵のほうは情報公開に先立ち、公式Twitterで予告として公開されました。
じつは今回のアンソロジーでは跳世は小説の寄稿以外に、こちらの口絵の序文を担当させていただきました。

せんさんが絵を、跳世が序文を、という分担で一緒に折り込みを作りまして……。
序文は自分がテキストを作成する際はただの文字列なのですが、せんさんのストーリー性豊かな絵、構成にこうして織り交ぜていただいて、このアンソロジーの小説作品とはまた別のお話をひとつ作ってくださったなと心から感じて…本当にせんさんとご一緒できてうれしかったです。
その序文もなかなか迷ったところが多かったのですが、せんさんはじめ、主催の八束さんにもお話をうかがったりしてなんとか形にできました。
お二人とも、ありがとうございました。
シンデレラストーリーズを読む際に、目を通していただけると幸いです。

自身の寄稿作品に関しては現在作品紹介が行われている最中ですし、試読も公開されているのでこう、なんというか語りたいこと(あるの…?)は後日にしようと思っています。というか他の方の作品への感想を出したいので、頒布開始後にシンデレラストーリーズへの「「「想い」」」をしたためようかと…。

が、一応のざっくりとした紹介だけ。

跳世ひつじ『本身 Benshen』はタイトルから察せられるかもしれませんが、中華風です。
といっても舞台は近代中国…的な世界ですね。
歴史ものではないので厳密に時代に沿っているわけではないのですが、意識したのは終戦~文化大革命あたりまでです。
そして、女性の物語です。
※上記「試読」のリンク先、9ページ目です。

自分で書いておいてなんですが紹介しにくい小説でして…。
ただ今回の意識としては少女小説でなく、ファンタジーでなく、ラブストーリーでもなく…思えば今まで跳世の名前で書いたものとは少し違うのかなという感じです。

8月に入ってから当初考えていたプロットをおおよそ全部ボツにして構成しなおすなどの若干の不穏さはありましたが、結果的に〆切にも間に合いましたし、何よりも今回は自分が納得できる作品に仕上げることができました。

感触的にこう…あるじゃないですか…。
いつも完ぺきに、これでいけるぞ!ってなるわけじゃないやーつ…。

その点から言うと今回は一人うんうん頷いて「これでいい」と思えたし、このアンソロジーを自分なりに考え尽くした末に出せたものかなと。
とにかく私はこのアンソロに参加できてすごくうれしいんです。
真剣に取り組んだし、いつもと違う意識でもって作品にも挑戦できたので満足です。
(もう自分の手を離れましたし、あとのことはもうわかりませんけど)

余談ですが名前のついた人物がいっぱいおりまして、約24000字のなかに26人ほど登場します。とんでもなく読みにくそう…と思われるかもしれませんが今回比較的素直に書いた作品で、文章的にも読みやすさを意識しています。
なので…あの…よろしくおねがいします…(?)

私の作品はともかく、他のアンソロや合同誌などでもご一緒させていただいているみなさんのほか、今回初めて読む作家さんもいるので、自分もいち読者として『シンデレラストーリーズ』の発行をワクワクしながら待っています。
現在は1日1作のペースで収録作品の紹介が行われています。
ぜひチェックしてみてね。

で、一緒に盛り上がれたらいいな!

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