文フリ直前号・お品書き◎
おばんです。
コンタクトの度数がまた変わり、近視がますますひどくなって頭痛と眩暈が近ごろの悩みです。悩みというか、原稿やるのが一苦労になってしまって困っています。あと、いつか視力なくなっちゃいそうでこわいです。
さてTwitterのほうではもう文フリが相当盛り上がってますね!
この時期の、みなさんの宣伝合戦を見るのがすごく好きで、手当たり次第にリツイートしてしまいます。自分でも楽しみな本が何冊もあるので、もうほんと、はやく文フリ行きたいなー◎
先日、わたくし落山が初めて出した短篇集である『ドライ・メライ・ドーリーズ』の増刷分が届きました。ありがたいことに今年の春の文フリで完売していましたものを、テキレボには増刷間に合わず。幾人かのかたに「欲しいです」とお声がけいただいたのも、今回の増刷に大いなる力を与えてくださいました。
そんなわけで、若干の修正と組版の変更を為した『ドライ・メライ・ドーリーズ』は本編が118頁、300円での販売となります。7作収録です。読み返してみるととっても青春で、少女で、と、そう時間の経った作品でもないのですが、なんとなく自分のことながら感心してしまいました。青春……。
しつこいですが、今回は机に三種類の本が並ぶというハッピーなことになっているので、ちょっと紹介させてくださいね。【ヲンブルペコネ】のスペースは一階壁の【A-27】ですよ!
○最新刊(初出はテキレボ2)
『ラプラスの新悲劇』……文庫判136頁、400円。
「悲劇とは何か?」我々はすでに決定されている、誰もが知る結末に何ができるのか。現代に悲劇の再解釈をこころみた、ハイパーアッパー悲劇群。圧倒的テンションとポエジーでお送りする、大衆純文学キメラです。
○既刊
『うつくしき貌』(残部少)……文庫判118頁、300円。
「貌=すがた」によって定義され、天与のものによって運命を左右される。すがたに追い縋り、あるいはすがたに食いつぶされる少年少女たちの物語。【ヲンブルペコネ】の作品集のなかでは、比較的読みやすいものとなっております。
『ドライ・メライ・ドーリーズ』……文庫判118頁、300円。
おとなになれない少女たちが、おとなになるためにはどうすればいいの。とどまること、すてること、あゆみだすこと。過ぎ去った時間のために、失ったなにかのために迷う少女たちの七篇を収録。第一作品集の増刷・修正版です。
ずばりおすすめは『ラプラスの新悲劇』です。
よんでよんでよんでーとなっている一冊です。ぶっ飛ばす!って思って書いたので、ぜひ多くの方にぶっ飛ばされてほしいですし、「小説は力だ」という己の信条をとてもストレートに描けて、なんともかんとも嬉しいのです。わたくしもようやっと素直になれる時期がきたのかと思うと。
いつも決して読みやすい小説を書いているわけではないのですが、
・勢いとパワーなら→『ラプラスの新悲劇』
・綺麗系(?)なら→『うつくしき貌』
・さわやか(?)なら→『ドライ・メライ・ドーリーズ』
をおすすめします。かっこはてなにつきましては、ご自身で判断いただければと思いますので、ぜひに見本誌でも、ブースで立ち読みでも、いらしてくださいねー。
無料配布も持っていくので、「吾こそは文フリをただで楽しむもの也」ってひととか、【ヲンブルペコネ】の雰囲気を知りたいかたとかは、無配だけじゃんじゃか持って行ってください!歓迎です!あらゆる楽しみ方を応援したいです。(ルールとマナーは守ろうね)
なので、立ち読みもおしゃべりもお待ちしております。
例によってひとり参加ではありますが、基本的にブースに駐在しておりますので。
さて次なるは寄稿先の紹介です。独断と偏見に満ちた紹介分ですこと、ご注意ください。
○山猫文学会【F-31】
『E526 #3』……文庫判カバー付
落山めは「アンブレ・ラ・プソディ」という一篇を寄せました。テキレボアンソロや無配のもののように、読みやすいものです。幻想とリズムとお魚の短篇、雨の日にpったりです。(・ラ・)のとこがかわいいポイント。
○ニライカナイ【A-16】
『ニライカナイ』……500円
「メンヘラ」をテーマにした短篇集。いろさまざまな寄稿者が、それぞれの「メンヘラ」像を打ち出す、非常にキワな作品です。
落山めは「パンゲアとゴンドワナの破局に際した鰐たちの運命」という長いタイトルなうえ、「メンヘラ」を見失い気味の白昼夢小説を寄せました。これが結構なお気に入りの一篇になりましたので、ニライカナイ、ぜひチェックしてください。表紙かわいいです。
○崩れる本棚さま【A-17】
フリーペーパー『パラレル本棚』
「せるふいんとろだくしょん」という、お酒を飲んで書いてしまったものを寄せまし
た。反省している……。崩れるさんは、自著もめちゃくちゃ配りまくる強いサークルさんです。無料でぱんぱか配布しているので、はやめに行くがおそらく吉!
こんな感じです。各方面、お世話になりました。落山もがんばって書きました、それぞれの作品集に貢献できていたらいいなあ。どれも面白いサークルさんですので、カタログにちぇっくちぇっく。
そしてヲンブルペコネは【A-27】ですよ、おさらいです。
長くなりましたが、当日はどうぞよろしくお願いいたします。愛想の無さそうな顔をしていても、生まれつきですのでご寛恕ください……ほんとうはゆるキャラなんです……ほんと……。
当日の頒布状況や離席のお知らせなどはTwitterのほう→@You_Ochiyamaで随時お知らせしますので、こちらを気にしていただけるとたいへん助かります。また、お取り置きなどお受けいたしますので、気軽に声かけてください~。
いろんなかたと文フリでお会いするのが楽しみです。
実は、去年の秋、「あ……文フリでるぞ……?」と突如思い立ち、一般参加もしたことなければ本も作ったこともない、サークル名もない、そんなとこから電撃参加した第19回文学フリマから、一年が経ちました。
【ヲンブルペコネ】は幸運なことに初参加から感想をいただいたり、ご贔屓にしていただいたりと、たくさんのかたに支えられております。順調に新刊も出せて、今回は三冊並べられるのがとっても嬉しいです。今回で三回目の文フリ参加と相成りますが、気持ちはいつもおニューです。その折に『ラプラスの新悲劇』という作品を出せたことも、良かったなあと思います。
不肖な羊ではございますが、どうぞこれからも【ヲンブルペコネ】もよろしくお願いいたします。
それでは、東京流通センターでわたくしと握手!ぎゅっ!
落山 羊
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