◎第二十一回文学フリマ東京 活動報告◎
えー、昨日はおつかれさまでした!
第二十一回文学フリマ東京、微妙に雨が降るか降らないか、というご機嫌ななめな天候ではありましたが、(あとすんごい寒かった)、とってもアツかったですね。
当サークル【ヲンブルペコネ】に足を運び本を手に取ってくだすったみなさま、感想を伝えてくだすったかた、おしゃべりをしてくだすったかた、ありがとうございます!
おかげさまで!
【ヲンブルペコネ】は過去最多のアレコレを記録しました。壁サークルだし!
けっこうほんとうにびっくりしてます。テキレボで先に出した『ラプラスの新悲劇』については、そのときいただいた感想を見て買いに来ました、というかたが多くて、ほんとうに多謝多謝です。しえしえ!
寄稿先の、
◎山猫文学会
◎ニライカナイ
はどちらの作品も完売御礼!見事です。ブラボーです。嬉しいかぎり。
今回の文学フリマでは≪落山羊≫の名まえが相当数飛び立っていったことになります。これでまた次のイヴェントではぐふぐふとよからぬことを考えてしまいますね。
なんとしても、魂引き裂いて自分で納得ゆく作品を書かねばなーという気持ちの根源です。
名まえだけ飛んだら恥ずかしい。有実のひとで在りたいものです。
今回の印象は、なんとなく初見のかたが多かったような。毎度【ヲンブルペコネ】をひいきにしてくださるかたに加えて、テキレボの出展者さんやネットプリントから知ってくださったかたも複数いらしたようで、地道に訓練として続けるネットプリントもやっぱりしゅごい。となりました。今後の活動としてのちにまとめますが、ネットプリントはこれからも続けてゆきます。
自分は15時半までずっとスペースでうとうとしていたのですが、満を持してのお買い物タイムがハイパー楽しかったです。テキレボからこっち、ファンタジーやBLやエンタメを読むぞわたしこそ大衆だ!という気持ちでいるので、そちらを回るのが楽しくて楽しくて仕方なかったです。まだテキレボ戦利品も読み切れていないのでちょっと自重はしましたが、ずっと読みたかった本を買えてほっとしました。作者さまがたとちょろりとお話できてうれしかった。
今回のレポートでは初のこころみで、買ったものの紹介に加えて、どうしてそれを買ったのか、というのを一言ずつ書いてみようと思います。なんとなくTwitterで「どうして自分の作品を選ばれたのか知りたい」というような旨を呟かれるかたが多いので、わたしも気になるし、まずは自分からやろーっと思った次第です。
前提として、自分は買い物時間を多くは避けなかったので、すべての本の情報はTwitterから得ています。
◎愛的財産 ゆみみゆさま『ヒール男子!3 チェネレントラ』
テキレボで1と2を購入し続刊である3を買いに文フリに来たといっても過言ではない(堂々
とにかくシャープな構成がかっこよく、そして登場人物たちが魅力的。ゆみみゆさんに琅かわいいってお伝えできてよかった。もう読み終わってしまって、尚吾かっこいいってなったので
つぎの機会にお伝えしたい。
◎雲上回廊 添田健一さま『迷迭香』
『三侠五義』という公案・武侠小説の翻案小説ということで。わたくしは金庸老師をひとシリーズ読んだだけできゃいきゃい言うミーハーなので(あと『大酔侠』とかすごい好き)、Twitterで今作を見かけたときから買うと決めていました。あと、装丁がめっちゃ素敵。
◎モラトリアムシェルタ 咲祈さま『空人の國』『パペット・チルドレン』
以前から気になっていたかた。滅びと少年少女という題材と、宣材の言葉に心惹かれて。幾度かリツイートなどさせていただいて、ほかのかたがいいねをしたときとか、よっしゃって勝手に思っていました。ぱらぱらと見ただけでもとても文章がきれい。表紙も素敵で、あとこのサイズ感と手に持った時の感触がいい!
◎スカパラ 綾瀬翔さま『The Sky Strikers SEANA』
テキレボ婚をなさって近ごろ有名な綾瀬さん。最近『スカイ・クロラ』を何回か観ていたので、そしてぼんやりと飛行機好きなので、購入。おすすめを聞いたらZEROかなということでZERO。表紙のイラストとっても素敵。
◎博物館リュボーフィ まるた曜子さま『僕の真摯な魔女』
Twitterの宣伝文句がとてもよかったので興味を惹かれ、購入。「大変前向き」な男の子が出るということでゴーイングマイウェイ具合が気になってしまい。あとは個人的に少女小説ラリーを書くにあたって、テキレボ参加者さまがどのようなものを書くのかが気になったというのもあります。て、偵察……(?)
◎さいたま養豚場 未衣子さま『宇宙でもハムスター』『観音小説』『二兎を追い二兎を得る人のための実践的メソッド10』
Twitterでの日常的なつぶやきとネットプリント「角砂糖ふたつ」が楽しかったので、購入。それだけでなく、本から迸る圧倒的なセンス。あとユーモア。これらが素晴らしいと思います。『二兎を追い二兎を得る~』は読み終わったのですが、すごい笑った。わたしもやりたい。ただし読むだけでは一兎も得られなかったです。そういうことだ。
◎酔っ払いバタフライ ひのはらみめい(そにっくなーす)さま『グランジナースの死』
有名なかた。この度「散歩と遺体」なる企画に参加するので、発案者であるそにっくさんの代表作を手に取ってみました。スペースのひとがみんなすごいハイテンションで目立っていた。強い。堅固な前評判があるので、わくわく。
◎マゾヒスティック・リリィ・ワークス 『ダメ女子的映画読本』
こちらは前回の『ダメ女子的映画のススメ』がかなり面白かったので購入。マゾリリ(と呼ぶのかな)のスペースはとにかくポップでカワイイ。赤木さんとみやこさんのふたりもとても素敵なかたで、なんか買う時にどきどきしてしまう。読んで、紹介作を観るまでが楽しみなのがとてもいいですよね。
◎早稲女同盟 『いばら道』
早稲女×セックスという特集を最初にTwitterで見かけて、うわ買お!ってなった一冊。ちなみに最初は上にあげた未衣子さんのリツイートか何かで知りました。文フリ前にそれぞれの章の抜粋やらなんやらもやっていて、どれもキツそうで面白そう。早稲女のことがわかるのかな、これ。
◎八号館 (羊網膜傾式社) 遠藤ヒツジさま『半獣半詩・獣化身体』あと朗読CD
テキレボ参加もしてらした羊網膜傾式社さん。名まえがヒツジつながり。ダサい社内報もすてきで迷ったのですが、ひとまずのお目当てはこちらの詩。獣という漢字とその周辺が好きなので、ぜひ読みたかった。さかしまになっている面白い本。個人的には半獣半詩サイドのほうが素晴らしかったです。あとで朗読CD聞くぞ……!
◎黒猫のりんご、知りませんか? 『黒猫のりんご、知りませんか?』
灰色のジアンさんと白水いずみさんのサークル。初参加のときから本を買ってくださったご縁で、今回訪ねました。じわじわ気になってきてしまって。ほんと見るとびっくりすると思うんですけど手製本なんですって! ほんとうにすてきなんですよ。持っていると嬉しいタイプの本です。読まねば!
◎高橋己詩&Pさんさん『ディティールズ・イン・パッチワーク』
おふたりが長―い構想を経て練りに練った合作だそうです!タダです!高橋さんのリズムとPさんのリズムの微妙な齟齬と、断続的な感じ、目がぎこぎこになってしまう。どちらも強いんだよなあ。読み切れたらいいな!!
◎崩れる本棚さん『崩れる本棚4』『パラレル本棚』
なんだか持って来させてしまって申し訳ありませんでした……。
パラレル本棚の綴じ方について、針のないホッチキスがどうのとずっと言っていたので、今回普通に製本されていてすごいびっくりした、あと『崩れる本棚』のほうも分厚い! これも無料で配っているのをみると、なんかえらい風景だなあと思うのでした。
◎深海の記憶 ハギワラシンジさん『フォガティ・イン・ザ・レイン』
秋月さんがほれ込んで、本にさせてくださいと言った作品だそうです。『響作2』はわたくしはハギワラさんの作品がいちばん好きなので、今回も楽しみにしておりました。これからはやるだろうなあ。
というわけで、えらい長くなってしまいました。
今回の文学フリマでは「はじめまして」もたくさん言えて、うれしかったです。なんかもっと話術(?)が欲しいと思いました。挙動不審ですみませんでした。毎度だけど……。
読みたい本がたくさん買えて大満足です。
『ラプラスの新悲劇』も立ち読みして、「過激だねえ!」と言って買ってくださったかたには痺れました。ブース設営はナチュラルなふりをしているので、突然噛みつかれたと思って楽しんでいただければ幸いです。
そして増刷した『ドライ・メライ・ドーリーズ』は三分の二以上がなくなりました。というかどの本も在庫が僅少です。次のイベントに出るには少なすぎるってレベルです。すごい。改めて増刷のお話はまだ決定せずにいようと思います。とりあえず、残ったものを通販しようか考え中。やっぱり個人情報を扱ったりもしますし、BOOTHとかどうなんだろう、ちょっとリサーチ中です。
✸今後の活動につきましては、イベント参加は3月のテキレボ3に申込済、5月の東京文フリも出展予定です。
◎テキレボ3の少女小説ラリーに向け、跳世ひつじの少女小説をひとまずは執筆中です。ひつじがね。
あとは【ヲンブルペコネ】としては、ネットプリントの継続と「散歩と遺体」の企画参加、などが決定しております。あとは「崩れる通信」でもっと面白いものを書けるようにがんばりたい。そのほかは未定です。いろいろやっていきたい。テキレボアンソロはちょっと参加するか悩んでいるところです。また何かご報告できることがあったら、ブログ書きますね。
しばらくはインプットに励みつつ、しかし時間は案外ないので、テキレボと文フリの新刊それぞれをしっかり用意できるよう邁進してゆきたいと思います。のんべんだらり。うう。実際、そこまで余裕がなくて、ぎゃーっとなったりもするのですが、面白いもの、自分の書きたいものをしっかり追及してゆくということは変わりません。
小説は力だ。
それでは本当に長くなりましたが、文学フリマ東京おつかれさまでございました。
また【ヲンブルペコネ】をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
落山 羊
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