お喋りと嫌な奴

こんばんは。
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さて、近ごろいろいろ忙しく、家族以外のひとと雑談をすることがほとんどありませんでした。ひととしゃべるのが苦痛なときもあるので、喋らないと死ぬってタイプではないのですが、ブルーなことが多かったのはひととあまりにも話さなかったせいかなあと思いました。

今日、髪を切りに行ったんです。実に春以来。ものぐさですね。
人並みには着飾ることも好きではありますが、なんといっても美容院というあの空間が苦手で、つい敬遠してしまいます。いつも行く美容院のひとは、もう了解しているのか、お喋りすることもあまりありません。
が、今日はいつもと違う曜日に行ったせいか、はじめての美容師さんに担当してもらうことになったんですね。男性の美容師さんでした、そもそも店にいるのも初めて見た。

その人がまあ喋る喋る。そして落山に喋らせる。すさまじかったです。いままで髪を切ってもらったどの美容師さんの中でも、いちばんじゃないかと言うくらいに、会話能力が高いんです。すごかった。こわかった。
この技術っておそろしいんですよ、知らないうちに本音を引き出されて、あっちはそれを読んで欲しい言葉でヨイショしてくる。いや、もっとあたりさわりなくてもいいのではとしり込みするくらいの勢いで喋られて、喋って、帰る頃には気持ちも軽くなって、褒められていい気分で、と、まんまとのせられたのです。

頭の回転がすごく速いんだなあと。わたしが外面モードでめちゃくちゃに毛を逆立てて臨んだにも関わらず、けっこう悔しい思いをしました。回転はやい人としゃべるのは、楽しいのですが不愉快でもあり、かつ、冷や冷やしますよね……。


そしてそういうひとはえてして「嫌な奴」であることが多いとも思ったのでした。嫌な奴でしたよその美容師さん。そもそもこちらにしゃべらせて箇所箇所でサービスで褒めてくるっていうのが嫌味なんだけど、それをサービスとしてやってますっていうのをちらちらほのめかしてくるんですよ。わたし散々喋らされた挙げ句に「計算高いね」とか言われて、めちゃくちゃ腹立ちました。それでも楽しいし、お互い了解のうえでの応酬なんですけど、ほんと嫌味っぽいというか、嫌なやつでしたよ!(すごく褒めてる)


打てば響く会話ほど心よいものもないなあと痛感したのも事実です。そんな風にしゃべることのできるひとと久しくあっていないので、髪を切るついでのサービスで得したなあと思ったのでした。そのあと原稿、けっこう進んだんですよ。やっぱり外部の刺激って、わたしには必要なんだなあと。

もっといろいろなひとといろいろなお喋りがしたいと思いつつ。こういうブログとか、Twitterとか、なんだか頭が鈍そうなことしか書けなくて、いや喋り出したらわたし、もう少ししゃっきりしているんです、って、どこの誰へもわからないけれど言いたくなることがあります。

とはいえ人見知りがひどいので、なんだか複雑ではあるのですが。お喋りは好きなんです。
文芸界隈の方々といつかもっとお喋りしたい落山であった。


落山 羊

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