メルルカ・アンポルカ入稿しました。(跳世ひつじ)

こんにちは。ヲンブルペコネです。
先日テキレボのWEBカタログが公開され、わたくしも無事に新刊の入稿を終えました。
こちら書影です。



じゃ~ん。

まだ届くのは先なので、実際の質感がどうかはわからないのですが、とりあえず84頁なので薄めかとは思われます。

そんなわけで、新刊の著者は「跳世ひつじ」です。今回はじめて奥付に著者近影を載せました。

『鰐と運命的滅亡のメルルカ・アンポルカ』
★文庫判84頁、300円で頒布いたします。

なお、少女小説ラリーさんと滅亡探訪さんの地図に掲載していただきます。少女小説らしい少女小説のほうはいろいろ間に合わず断念しました。うう。で、本作のほうは、


すべての種が九九九年のやくそくのもと滅びる大陸メルルカ・アンポルカ。
人間の九九九年がおわり、毛皮鰐の九九九年がおわり、つぎにおとずれたのは幽霊の九九九年でした。
幽霊のニャンプーはやくそくを超えて生き延びた詩人ララバイと出会い、毛皮鰐に運命的滅亡を与えるためにメルルカ・アンポルカ大陸をうたいながら歩みゆきます。


という感じの、ちょっと児童文学っぽいかんじのリリカル・ファンタジーです。
どのあたりがリリカルかというと、ニャンプ―とララバイがへんな節のうたをしょっちゅううたっています。跳世はめちゃくちゃ考えたわけです、へんてこソングを。そこがいちばんの見どころであり、描きたかったものだったわけです。
漢字も少な目なのですが、これはあくまでも書き手の好みのバランスでひらいただけなので、時折難読も混ざるやもしれません。でも、なんとなく子どもさんも楽しめるといいなーと思いながら書きましたので、ぜひ。

身も蓋もなく言うと、ふんわりヘンテコで理屈とかがないかんじのnot本格ファンタジィです。

恩師の「きみは童話を書くべきだよ」という言葉を思い出しながら書いた作品であります。わたくしのどこを見てそうおっしゃっていただいたのか正直今でも謎なのですが、いま思えば書いてた演劇の脚本のせいですね、きっと。うたやせりふの雰囲気を当時のふうに回帰してみたりもしました。

さてさて、著者のお話をしようと思って今日はブログを書いているのでした。
マスコットキャラクタとか適当抜かしていた「跳世ひつじ」でありますが、この存在は【ヲンブルペコネ】において「エンタメ」を担うサークル内レーベルになってくれたらなと思って創設した次第です。

というのも、わたしはもともと「落山羊」的な文章を書き始めたのがここ二年くらいのものでして、実はずっとWEBの片隅でまったく異なるペンネームでファンタジーを書いていたのですね。ちょくちょく言っていますが、少女小説の愛好家であり、エンタメ系のもろもろが大好きなんです。いつかWEBで書き溜めたものをオフでも発表したい、という願望がずっとありました。
しかしまず「落山羊」ではじめた活動は文フリメインで「純文学」ブースだし、結構がっちりしてきてしまったなあということで、それなら新たな名まえでやっちまお、ということです。ひとりサークルのくせに意味わからないサークル名もつけていたし、というのが幸いしました。【ヲンブルペコネ】の屋号はこのまま、下にいくらでもバリエーションを持たせられるので。

そんなわけで第一弾が『鰐と運命的滅亡のメルルカ・アンポルカ』という変化球になってしまったのは自らの不甲斐なさですが。
修正がどうしても間に合わず。悔やまれます。
なのでWEB作品のサルベージは秋のテキレボを目標に、ゆくゆくはコミティア出られたらいいなあなどとも考えています。あっでもメルルカ・アンポルカも面白いのでよろしくお願いいたします。

メルルカ・アンポルカにはわたくしから鰐に捧げるラブソングという側面もありますので、そこらも感じていただけたら嬉しいです。鰐、だいすきなんです。アリゲーターでもガビアルでもなくクロコダイルの、それもイリエワニが! ほんと!
どうでもいいけれど落山も鰐小説をいくつか書いているし、鰐の詩もしばしば書いているので、猫と鰐とかそんな好きな動物の適当まとめ本とかいつか出したいです。適当すぎるかな。


先日、5月の文学フリマ東京の振込も済ませてきました。
出展を悩んでいたのですが、最近書きたいものができてまたばりばりやっているので、間に合えばそれを持っていくことになるかと思います。とはいえイベントにあわせて小説を書くのも「しめきり」という言葉も結構嫌いなので、新刊なしの可能性もあります。どうせ既刊がほとんど手元にないため増刷しなければいけないので、どちらかをとることになるかも。お財布との相談です。
とりあえず最近はまた調子もいいので、書きたいものを書きつつ、マイペースにやっていきたいです。跳世ひつじ作品のほうもメルルカ・アンポルカに続いてどんどん造ってゆけたらいいなあ。


みなさま、3月21日はぜひ浅草はテキレボでお会いしましょう。
【ヲンブルペコネ】はB-09におりますからね!
 新刊は遠藤ヒツジさんと落山羊との合同誌『落ちる羊、遠くのヒツジ』と跳世ひつじ『鰐と運命的滅亡のメルルカ・アンポルカ』ですよ! 覚えて!
あとは崩れる本棚さんの『純文学アンソロジー』にも寄稿しています、かなり豪華な面子ですのでこっちチェック必須ですよ! 覚えましたか!

また遠藤ヒツジさん主催の「机上小説家」企画にも参加します。
ざっくりいうと小説のスケブです。当日いらっしゃるかた限定の企画になり、またお時間三十分ほどいただくのですが、ご指定のテーマではがき一枚ほどの掌編を即興で書いてプレゼントする無償奉仕です。どうですか。魅力的ですよね。落山にもぜひ頼みに来てください。この企画のこわいところは依頼者ゼロ人、とかですから。お気軽に声かけてくださいねー。

それでは最後が怒涛の告知になってしまいましたが、とりあえず当日までにダイジェストとかもろもろをまた更新しようと思います。内容重複してても、わたくしのメモリの惰弱さを心配するくらいで勘弁してください。こういった記事はもうちゃちゃっと書いて忘れないと嫌になってしまいますからね。
相変わらず告知なんかはTwitterメインでやっておりますので@You_Ochiyamaをフォローされるといちばんわかりやすいです。

いまは跳世ひつじのアカウントを設置しようか悩み中のヲンブルペコネ一同でした。


ヲンブルペコネ

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